こんにちは、いっきょう整骨院の高橋です 🙂
本日は片頭痛に対するお話をします。
片頭痛と言いましても、発生のメカニズムは様々で、
・血管説
・神経説
・セロトニン説
・三叉神経説があげられます。
いまだ解明されていないとされていますが、今回は血管説についてお話します。
【血管説】
古くは、頭部の血管が異常に拡張して頭痛が生じると考えられていました。
これは、片頭痛の痛みが脈を打つような拍動性であったこと、頭痛が側頭部の動脈の拍動と一致して増強しているという観察が基づいて提唱されちいました。ですが、脳動脈を観察したところ、確かに脳血流は増加していましたが、その時は患者さんが頭痛を感じている時期とは明らかにずれが認められたため、血管説では頭痛発生が説明できないとされる報告がありました。
ここで症例をご紹介いたします。
この患者様は、デスクワークのお仕事をされている方で、長時間の座位での作業が続き、首、肩、背中のハリが強く、頭痛も頻繁に起きていました。
背中の筋肉のハリが強くなり、胸椎の弾力性も低下。それに加え、右の肩甲骨の動きが悪く、左に比べて右の背部の筋肉のハリがより強い状態です。
主に目立つ以上として、胸椎の弾力性低下、右肩甲骨の可動不全、VDT作業によるストレートネック。ストレートネックによる頚部、肩部周辺の筋肉の緊張、ストレートネックによる頚椎の可動域制限、頭蓋骨周辺の筋肉の緊張による頭痛、眼球運動低下による眼精疲労、目の奥の痛みがあげられます。
眼球運動のチェックを行ったところ、左の眼の寄り目の動きがとても悪く、頑張って力を入れないと目が寄らない状態でした。
・左目の眼を外側に動かす筋肉が緊張し、寄り目をする動きを邪魔している状態
・常に画面を見ていることにより、左の眼球の運動が低下し、内側へ眼球を動かす筋肉の低下
・左目の動きが悪いため、右目ばかりを使い眼精疲労の出現
このような状態ですと、1度の治療では魔法使いでない限りとりきれません。 😉
まずは一つ一つ改善していく必要があります。
現在も来院していただき治療中です。やはり長時間のデスクワークが続くと症状が出現し、頭痛も発生してきます。ですが背部の筋肉のハリ、右の肩甲骨の可動不全が少しずつ改善され、頭蓋骨周辺の筋肉の緊張も緩和してきているため、以前ほど頭痛が頻発することはなくなってきています。ひどいときは週に何度も薬を飲んでいたみたいですが、その量の減ってきているようです。
肩がハル、首が痛いといっても、その部分だけが原因とは限らないため、全身を評価する必要があります。
頭痛、肩、首の痛みでお困りの方はぜひ一度ご相談ください。