こんにちは、いっきょう整骨院です。

「MRI、レントゲンでは異常なし」「ヘルニアもないですね」
そう言われても、お尻や脚の痛み・しびれが続いていませんか?

実はこの「病院で異常なし」と言われた坐骨神経痛、
“原因不明”ではなく、“見つけ方が違うだけ”なんです。

今回は、画像検査では映らない筋肉・関節の機能的な問題に焦点を当て、
特に見落とされやすい股関節(変形性股関節症)との関係まで含めて解説します。


◆「異常なし」でも痛みが続く理由とは?

坐骨神経は、腰椎から出て、お尻の奥・太ももの裏・ふくらはぎ・足先まで走る人体で最も太い神経です。
この神経は、骨だけでなく筋肉の間を縫うように通っており、わずかな圧迫やねじれでも痛みやしびれを引き起こします。

MRIやレントゲンで見えるのは“骨や椎間板”の異常だけ。
しかし、実際の坐骨神経痛の多くは筋肉や関節の動きの異常によって起きています。

そのため、病院では「異常なし」とされても、
整骨院では“動かした時の神経ストレス”を見つけ出すことができます。


◆原因①:お尻の奥の筋肉「梨状筋(りじょうきん)」による圧迫

坐骨神経は、お尻の奥にある梨状筋(Piriformis muscle)のすぐ下を通ります。
この筋肉が硬くなり、神経を圧迫することで痛みが出るのが「梨状筋症候群」です。

特徴的なのは、

  • 長時間座るとお尻が痛くなる

  • 脚を組むと症状が悪化する

  • 腰よりもお尻の中心〜太もも裏が痛い

といったパターン。

レントゲンやMRIでは筋肉の硬さまでは映らないため、「異常なし」と診断されてしまうことが多いのです。

当院では、徒手的に梨状筋の緊張と神経の走行ラインを評価し、
動作時の“神経の滑走不全”を見極めて施術していきます。


◆原因②:中殿筋・ハムストリングスの過緊張による神経牽引

坐骨神経はお尻の筋肉群(中殿筋・大殿筋・外旋筋群)の下を通り、太ももの裏ではハムストリングスの間を走行します。

そのため、これらの筋肉が過緊張を起こすと、
神経が“挟まれる”“引っ張られる”“滑らなくなる”といったストレスが発生します。

特に、

  • 骨盤の後傾姿勢(猫背・デスクワーク)

  • 立ち仕事で片足重心が多い

  • 運動不足で股関節周囲が固い
    といった方に多く見られます。

この状態を放置すると、筋肉の中にトリガーポイント(筋硬結)が形成され、
そこから“関連痛”として坐骨神経ラインに沿った痛みを感じるようになります。


◆原因③:変形性股関節症が隠れているケース

ここが非常に重要で、そして見落とされやすいポイントです。

股関節(大腿骨頭と寛骨臼の関節)は、歩く・立つ・座る動作の要。
その動きが制限されると、骨盤やお尻の筋肉が代わりに働き過ぎてしまいます。

股関節が硬くなる → 骨盤の動きが悪くなる →
お尻の筋肉(梨状筋・中殿筋など)が過緊張 →
坐骨神経にストレス → 痛み・しびれ発生

という流れです。

このように、股関節の動きの悪さが坐骨神経痛を誘発するケースは多く、
特に変形性股関節症(軟骨がすり減り、関節が変形していく疾患)では、
神経症状を伴うことがあります。


▶変形性股関節症による坐骨神経痛の特徴

  • 股関節の前側だけでなく、お尻〜太もも裏にも痛みが出る

  • 歩行時、脚の付け根とお尻が一緒に痛む

  • 片側の股関節の動きが悪いのに、反対側のお尻が痛む

股関節が動かないことで、反対側の筋肉や神経にまで負担が波及します。
この“反対側に症状が出る”のが、整骨院では非常に多い特徴です。

病院では「股関節の変形」と「坐骨神経痛」は別のものとして扱われることが多いですが、
実際には機能的に連動して発生していることがほとんどです。


◆放置すると“慢性神経痛”化するリスク

「異常なしだから大丈夫」と油断すると、
神経の周囲で炎症や滑走不全が進行し、慢性化してしまうケースも。

神経は“引っ張られる”刺激にも弱く、
動きの中で何度も同じストレスを受けると過敏になり、
少しの刺激でも痛みを感じやすくなります。

股関節が硬い方では、
歩行や階段の上り下りで“神経が擦れるような痛み”を訴えることが多く、
これはまさに機能的障害が長期間続いたサインです。


◆整骨院での評価と施術の流れ

いっきょう整骨院では、**画像では見えない「機能の異常」**を徹底的に評価します。

▶1. 神経走行・筋肉の触診評価

梨状筋・中殿筋・ハムストリングなど、神経の通り道を丁寧に確認。
圧痛点や放散痛の有無から、筋性か神経性かを判定します。

▶2. 股関節・骨盤の可動域検査

関節がどの方向で動きにくいのかを分析。
変形性股関節症の方でも「痛みが出ない範囲の動き」を引き出すことがポイント。

▶3. 動作評価

歩行・立ち上がり・前屈など、日常動作での神経ストレスを観察。
“動きの癖”が原因の場合は、動作指導も並行して行います。

▶4. 施術

痛みの強い部位を直接押さえるのではなく、
関連する筋・関節を緩め、神経の滑走を回復させる施術を行います。

股関節の動きが戻ると、坐骨神経へのストレスも自然と軽減していきます。


◆実際の改善例:50代男性・立ち仕事

数年前から右脚のしびれとお尻の痛み。病院で「ヘルニアなし、異常なし」と言われ、湿布と痛み止めで経過観察。
しかし改善せず、当院へ来院。

評価すると、右股関節の外旋・伸展制限が強く、中殿筋・梨状筋の過緊張を確認。
施術では股関節周囲の動きを整え、神経の滑走を促したところ、
2週目から痛みが軽減。約1ヶ月後には仕事中のしびれがほぼ消失しました。

MRIで異常が映らなかった“機能的坐骨神経痛”の典型例でした。


◆まとめ:「異常なし」でも、動きの異常はある

坐骨神経痛の原因は、骨の異常だけではありません。
筋肉や関節の動きが悪くなることで、神経が圧迫・牽引されて発症します。

特に股関節の動きが制限されている方は、
腰やお尻の筋肉が代償的に働き、神経痛を引き起こすことが多いです。

「異常なし=問題なし」ではなく、
“動きの異常”こそが痛みの本当の原因です。


江戸川区篠崎駅徒歩3分

いっきょう整骨院では、
病院で異常なしと言われた坐骨神経痛・変形性股関節症による神経痛に対して、
筋・関節・神経のバランスを整える施術を行っています。

  • 股関節・骨盤の可動域評価

  • お尻の筋肉・神経走行のリリース

  • 再発を防ぐ動作指導

「どこに行っても良くならなかった」そんな方こそご相談ください。
原因は、きっと“見えていない場所”にあります。

🏥 いっきょう整骨院のご案内

江戸川区篠崎駅から徒歩3分にあるいっきょう整骨院では、
坐骨神経痛・腰痛・頭痛・肩こりなど、
「病院で異常なしと言われたけれど痛みが続く」方の根本改善に力を入れています。

症状の原因を、
「骨・筋肉・神経・関節の動き」など多方面から丁寧に評価し、
一人ひとりの身体の状態に合わせた施術を行います。

🕒 営業時間
月〜金:9:00〜19:00  土 9:00~12:00
休診日:日曜・祝日

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